2021.05.10
- 人間福祉学科
- 地域・企業
「現代福祉マネジメント」第1回 山田美穂氏 講義
2021年度 中部学院大学 人間福祉学部 現代福祉マネジメント公開授業
第1回 障がい者就労支援事業所 VIVAローゼの立ち上げ
—対象者の「思い」を支援に生かして
社会福祉法人フェニックスVIVAローゼサービス管理責任者
山田 美穂 氏
今年度の『現代福祉マネジメント』、5月10日のゲストは、社会福祉法人フェニックスVIVAローゼサービス管理責任者の山田美穂さんでした。
山田美穂さんから障がい者就労支援事業所 VIVAローゼの立ち上げと山田さんの今までの経験から、地域の中の施設の役割についてご講演していただきました。
昭和63年創立された社会福祉法人フェニックスは、地域・医療・福祉の施設を持ち、地域住民のために暮らしやすい街づくりにも取り組んでいます。今まで高齢者、子どもに対しての支援が中心であった社会福祉法人フェニックスでは、障がい者分野への立ち上げを行うこととなり、山田さんは責任者として任されました。令和元年12月1日VIVAローゼを開設しました。その中でも本人の思いを聞き、できることを探し、「対象者がその人らしく生きがいを持って働くことができるようにしてあげたい」と関わっている内容について話していただきました。
社会福祉法人フェニックス内、地域包括支援センターでの地域住民の高齢者サロンでの関りから、住民主体のサロン活動になるための支援内容についてお話していただきました。サロン活動は、女性が多く男性の居場所が少ないという住民の声から、「健康」をキーワードに産官学民で立ち上げました。地域サロンは、その中で「役割」を持ち、したいこと「出かけたい」「学びたい」など高齢者主体でそれぞれの役割を決めてその高齢者自身がしたいことを見つけるためのサポートしていく大切さを語ってくれました。
講義を聴いた学生からは、「利用者さんは、VIVAローゼを通して生きがいや幸せ、楽しさを得ていて、本当に私的な活動で夢がたくさんある事業所だと思った」、「お年寄りでもやれることは沢山あって、それを見つけ、やりがいを見出す取り組みはすごく良い」、「社会福祉法人フェニックスは、地域の方と協力して作りあげていることを知りました。自分も身近な小さなことから自分ができることを行動したい」、「今、地域に必要なものを考え、立ち上げていくことはとても難しそうだと思う反面、楽しそうだと思いました」「人は相互に支え合いながら生きているという言葉がとても心に残りました」等の感想がありました。