2024.07.13
- 人間福祉相談センター
第23回ぎふLD・ADHD等学習会を開催しました
2024年7月13日(土)、中部学院大学関キャンパスにて、「第23回ぎふLD・ADHD等学習会」を開催いたしました。この学習会は、発達障害やカウンセリング、特別支援教育などにおいて、全国で第一線のご活躍の研究者や実践家を招き、今年で23回目を迎えます。
今回は昨年に引き続き、小児科医師で鳥取県立総合療育センター院長代理の小枝達也先生をお招きし、「ディスレクシア・読みの苦手な子どもの理解と支援-T式ひらがな音読支援をもとにしたワークショップ」と題して、お話していただきました。
本学の江馬諭大学学長、片桐史恵短期大学部学長の挨拶、講師紹介の後、ご講演をしていただきました。県内の小中学校教員や医師、保育、福祉関係者、市民を中心に98名の参加がありました。
まず、小枝先生が、研修医でおられた頃の読み書き障害のある子どもさんの動画説明から始まりました。まだ、外国でも、わが国においても、診断や支援が明らかでなかった草創期の時期から、先生がこの問題に取り組んでおられたというご紹介がありました。
そして、ディスレクシアについての歴史的な経過から最新の知見、支援の方法に至るまで、理論と実践について、明快にわかりやすくご説明がありました。
こうしたお話をふまえ、後半はワークショップが行われました。事前に参加者の方には3人一組のグループに分かれていただき、子ども役、支援者役、タイムキーパー役になって、実際の教材を体験しながら、T式ひらがな音読支援を取得していくためのワークショップでした。この実技を交えてのご講演は大変好評で、明日からの実践や子育てに生かせる内容でした。
参加者からは、「ワークショップを通して初期指導を実践でき、よく理解できた。職場でもすぐ使えそうで、とても有意義な時間だった」、「日頃の疑問が解決できた事も多く、勉強になりました」、「要点を分かりやすく、端的に話していただけ、ワークショップもあってわかりやすかった」等の感想がありました。