2021年度 高大連携事業

連携講義「精神疾患と看護」

 2021年9月15日、済美高等学校衛生看護科の生徒たちを対象に高大連携事業を実施しました。看護学科では、2019年から衛生看護科の生徒と本学看護学科の学生が繋がる取り組みを続けていますが、コロナ禍で大学に迎えて交流を図ることは双方にとってなかなか困難であり、今年はこちらから出向く内容を企画しました。二部構成とし、一部は精神看護学領域の木村恵子准教授による精神看護学の講義を実施、二部は衛生看護科の先輩がキャンパス内を歩きながらお気に入りの場所などを案内する動画、大学に進学して思うこと(インタビュー動画)を持参し紹介しました。
 

 講義では途中ロールプレイングを交え体験から理解を深める授業を展開し、生徒たちは少しでも精神疾患で闘病されている患者さんの思考を知ろうと一生懸命場面を演じ、考えを述べあっている姿が印象的でした。一部の生徒はzoomでの聴講でしたが、画面越しに声を出してくれて学び得ようとする思いを感じ取ることができました。

 動画放映では、キャンパス内を散策してくれた2つ上の先輩を知っている生徒もみられ、自由にコミカルに編集したキャンパス内の様子を見て笑みがこぼれるシーン、先輩のインタビュー動画は彼女たちにとって進路を見つめ直す機会でもあり、静寂の中先輩が語る言葉1つ1つを受け止めている様子が印象的でした。  いつかまた、大学キャンパス内で共に看護を学び合える企画を実現させますね。