2021.11.01
- 大学からのおしらせ
- メディア掲載
坂田怜投手 広島から育成4位指名
ナックルを武器に活躍誓う
プロ野球ドラフト会議が10月11日に行われ、硬式野球部の坂田怜投手(人間福祉学部/埼玉・正智深谷高校出身)が広島東洋カープから育成枠で指名を受けました。
坂田投手は小学校からソフトボールを始め、中学からは硬式野球(熊谷シニア)。正智深谷高校(埼玉)野球部を経て、2018(平成30)年4月、中部学院大学人間福祉学部人間福祉学科に入学。
本学硬式野球部では、大学1年秋にリーグ戦初登板で完封勝利。その後、大学3年になる時に、大動脈の根元が膨らんで破裂する「バルサルバ洞動脈瘤破裂」と診断され、昨年4月に手術を受けました。同年冬に監督からの勧めもあり、ナックルボールに挑戦。ブルペンで毎日100球の投げ込みを続けました。
コントロールの正確さに加え、ナックルボールを武器に緩急をつけながら打たせて取るピッチングが特徴。公式戦の通算成績は6試合1勝。身長188cm、体重90kg。右投げ右打ち。憧れの選手はナックルボーラーとして大リーグ通算200勝を挙げたティム・ウェイクフィールド投手。
坂田投手の一問一答は次の通り。
- プロから指名されて、率直な感想は。
小学校の時から「プロ野球選手になりたい」と思い、プロ選手を輩出している中部学院大学に進学したので、今は素直にうれしいです。 - 病気を患ってから今日までのモチベーションは。
「一生百錬」という言葉があらわしているように、1日1日、目標のために頑張ろうという思いを大切にしながら、挑戦し続けてきました。 - ナックルを勧められた時、どのように感じたのか。
心臓の手術をしてから、それまで最速143キロあった速球が戻らず、球速は130キロ前後まで落ちました。「打ちとれる球を覚えたらどうか」と監督に勧められ、「挑戦してみよう」と思いました。毎日100球近くを投げ込み、感覚をつかんでいきました。また、大リーグでナックルボーラーの第一人者として知られているウェイクフィールド投手のビデオを観て、ナックルを生かす投球法を研究してきました。
(※ ナックルボール…ボールの縫い目に爪を立て、はじくようにして投げる変化球。無回転となり、変化が不規則となるのが特徴。この球種を投げ込む投手は稀有。) - 手ごたえを感じたのはいつくらいですか。
投げ始めて半年ほどが経った今年8月の練習試合で、予想のつかない変化がつき、打者が打ちあぐねているのがわかりました。3イニングを1失点に抑え、試合を作ることができました。プロのスカウトの方の目に留まったことも自信になりました。 - ナックルボールはどんな存在ですか。
ナックルがなければ、この日を迎えることはできませんでした。ナックルはまさに自分そのもの。これから精度をあげて、ナックルボーラーを極めたいです。 - プロでの目標は。
まずは支配下登録を勝ち取り、早く1軍のマウンドで投げられるようになりたいです。長身や腕のリーチを生かしながらナックルのスピードをあげ、緩急をつけた投球ができるようになりたいです。 - 広島には先輩たちが活躍しているが。
早く一緒にプレーしたいです。床田寛樹投手には、勝つ秘訣を聞きたいです。 - これまで応援してくれた家族や部員に一言。けがをして練習ができない時や手術をした後も期待してくれたおかげで、ここまでやり続けることができました。今度はその期待に応えられるように、プレーで恩返ししたいです。