「現代福祉マネジメント講座」第3回「災害と福祉-能登半島地震の現実を踏まえてー」

現代福祉マネジメント講座 第3回

 災害と福祉 -能登半島地震の現実を踏まえてー         
    認定NPO法人 レスキューストックヤード

              代表理事 栗 田 暢 之 氏

  能登半島地震の被災地支援を続けている栗田暢之さんから、発災直後から今日までの被災地の様子を多くのスライドを使ってお話し頂き、被災地支援で大切なことを学び、私たちに何が出来るかを考えた。福祉的支援の大切さをあらためて確認した講義でもあった。学生の感想文を紹介します。

☆人間福祉学科2年生 瀬川侑加さん

 SNSや新聞を見て、能登半島地震の現状をある程度は知っていたが、実際現地に行って、支援されている方の生の話を聞いて、能登半島地震による被害は私の想像以上のものだった。災害によりほとんどの家が倒壊し、避難所での生活を余儀なくされている方が大勢いる。避難所生活は食料不足であったり、環境衛生の問題であったりなど、さまざまな問題がある。 

 これらの問題に対し、私達に何ができるだろうと考えたときに、実際に現地に赴き、11人のニーズに合わせた支援をすることが最善だと思った。だが、被災者された方のニーズは人それぞれ違うため、個々で相談に乗り意見を聞く必要があるのではないかと思う。それを踏まえて、的確な支援をしていくことが、今後のボランティア活動をしていくうえで私達に求められる。

 私は、福祉的な立場から被災された方の力になりたいと考える。福祉的な立場からだと、被災した現状の情報収集に加え、福祉や医療の知識が必要となる。それらをできたうえで、1人の専門職としてボランティア活動を率先して行っていきたい。


☆人間福祉学科2年生 梶田花菜さん

 避難所での生活は、想像していたものよりも壮絶な環境であるということを感じた。また、被災時だけでなく避難後の生活の課題から福祉の課題までたくさんの課題があるということが分かった。これらを解決し変えていくためには、医療と福祉の職業が大きくかかわっていく必要や支援する側の対応力などが重要となっていくことが分かった。そうすることで、届かなかった声や助けを借りにくい雰囲気もなくなり支援が行き届くことへとつながるのではないかと思った。


次回は6月12日(水)10501220  関キャンパス 2110教室

 「失われた大人の信頼 —社会的養護の実践— 」

  講師 社会福祉法人日本児童育成園 総括施設長 長 縄 良 樹 氏

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