現代福祉マネジメント講座第5回「ICTを用いた新しい介護のカタチ」

ICTを用いた新しい介護のカタチ」
 日建ヘルスメディカル株式会社
  代表取締役社長 林 芳弘 氏

 今回お招きした林芳弘さんは日建ヘルスメディカル株式会社と空調設備を取り扱う日建工業株式会社の社長を務め、岐阜県経営者協会青年経営者部会副会長、NPO岐阜県訪問介護協会事務局長、全国介護事業者連盟岐阜県支部副支部長等を務め、実業家として介護の経営にあたり介護の将来を見つめておられる。介護の効率化、生産性向上、収益性が叫ばれるなかで林さんのお話はとても興味深いものでした。学生たちの感想の一部を紹介します。

人間福祉学部 2年 大原理恵子さん
 日建ヘルスメディカル株式会社は在宅を支える介護サービスを行っている。介護にはテクニックが必要であるがマナー、チームワークを高めることも大切だ。そこに情報の質を上げることが抜けている。日建ヘルスメディカルでは、すべての情報を紙からスマホへ変更することにより効率化している。非常事態の時は、写真を送信することにより即対応できている。介護の質を向上させ事業所が増えても管理コストが上がらない仕組みが本当のDXである。夜間の見守りは1人で行いストレスが大きい。空間センサーを入れ、室温や湿度を調節している。ベットセンサーは動きがあると職員のマイパットにアラートで知らせている。またAIが解析し利用者の行動を予測も出来るようになっている。
 現場は介護力を上げ、バックオフィスは少ない人数で処理する仕組みを作る事が社長の役割だ。DXを進めることにより業務効率化ができ、様々な研修を受講可能になった。人材不足の解消の一つになる素晴らしいシステムだと感じた。介護実習へ行き、記録を書くことにとても時間がかかったので、このようなシステムがどの施設にも導入され介護に集中できるようになるといいなと思った。
人間福祉学部 3年 右納槙之助さん
 今回の講義を聞き、まず介護の根底には介護をする側と介護を必要とする側の両方のバランスを保ったうえで双方のより良い理想に近づけることが大切であり、どちらかに偏った環境にしないようにすることが必要であるということを知った。そのためにDX化し、ICTIOTを導入することで、職員の負担や利用者のストレスなどの減少につながりより良い環境への成長を促しているということを学んだ。また、社員それぞれの役割が明確化されているなどといった社員の成長を促し続けられる環境を提供することが企業として大切であるということも学んだ。

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